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村長日誌(2001年10,11,12月)
★12月18日

さる15日に、サーカス学校前期終了の発表会を終え、今年の活動が一段落しました。
ナージャ先生も今日、帰国。
正直なところ、相当に、疲れました。サーカス学校の他に、シアターXでの芸術創造塾もまた、とてもハードな作品つくりでしたから。
サーカス学校の公演は大成功で、すぐに,私のところでやって欲しいという依頼がありました。
しかし2月6日なのでお断りすることにしました。
冬休み期間は、生徒たちはバイトに精をださなければなりませんし、それに、度々公演を行っては、授業にさしさわりが出てくるからです。
公演は2,3ヶ月に一度ぐらいでよいと考えています。生徒の中には、公演はできる時はやりたいと言う人もいれば、授業を大切にしたいという人もいます。そのあたりをいかに対処するかです。
こういうことはなかなか疲れる仕事です。
実は、芸術創造塾のほうも同じで、作品を作るのはどういうことか、自分たちの創造行為、公演の制作、作品を作る上で、音楽,衣装,照明など,さまざまなことを自分たちで創造的に解決してゆくという方法をとってきただけに、ものすごくハードな仕事でした。
時に教育的といわれ、時に強い演出性がないと批判され、その中で、ものを作るのは、本当にハードです。
しかし、それが芸術創造塾の仕事だったのです。評価はいろいろです。
いいと感じた人は、”見た人は得をした、見なかった人は損をした”と最高の賛辞を送ってくれましたし、批判の多くは”わかんない”と言うものでした。
サーカス学校の公演のほうは、わからないと言うことはありません。藤岡の公演を用意してくれたグループの女性の中には、このサーカス学校の公演があらい汎さんのところのものより楽しいといってくれましたが、でも、そういってくれた人が芸術創造塾のダンスを見て、いいわといってくれるかは疑問です。
サーカス学校の公演は、いくらかポエティカルな部分を演出しましたが、それほど芸術的ではありません。
あらい汎さんは、ただ楽しい作品を作るのではなくやはり芸術性を大切にしていると思います。
このあたりに、いろいろな問題があります。
フランスの三人組の“レ・クザン”もまた,どちらかと言えば芸術的というよりも楽しい作品作りをしています。
しかし,その楽しさは子どもだけではなく大人も楽しめる、かなりおしゃれな楽しさと言えるでしょう。もちろん、それほど楽しくはなかったのだなと、私がその背中に感じた人もいました。
サーカス学校公演の楽しさは、まだまだ子ども向きです。大人も楽しめるレベルには達していません。
これを大人も楽しめるものにしていかなければなりません。そのためには、生徒それぞれの教養、ものの感じかたも確かなものにならなければなりません。そのあたりをいかに培っていくか、サーカス学校の課題はとてつもなく大きいのです。
さて、明日から29日まで、ウクライナにいってきます。昨年、私が作品を書き、クリューコフが演出した”クラウネス・タミラ”の何度目かの公演を見てきます。
五人囃子は、残念ながら、空中分解してしまいました。
空中分解という意味は、五人囃子のメンバーが公演を継続する意欲を失ったと言う意味です。
メンバーの力量の差がその背景にはあります。
噛み砕いていえば、一緒に続けていくには、お互いに批判が多すぎたと言うことでもあります。
タミラのほうもクリューコフとはいろいろあるようですが、とにかく、自分の作品として大事にしています。
五人囃子が作品を大事にしていたかと言えば,そのあたりも問題があったかもしれません。いい作品と思っていなかったのかもしれません。で、タミラは公演を続けています。
どうも、日本人は時間をかけて自分の作品を作り上げていくという気持ちに欠けているようです。
イギリスのノーラ・レイがワークショップで、一つの作品を作るのにどれほど勉強をしたか、本を読んだかを話してくれたことを思い出します。
五人囃子もノーラのワークショップを受けました。
しかしその後も本といえばマンガであり、また、単にネタ探しの拾い読みでした。それでは、作品はもちろんのこと、演技に深みなど備わったりはしないでしょう。
クラウンになるなら,勉強してもらいたい。
これはサーカス学校の生徒も同じです。
と、まあ、いろいろ考えながら,ウクライナに行ってきます。
多分,年内の村長日記は今日で終わりになると思います。
29日帰国で,その後,年内、パソコンに向かい合うとしても、メイルチャックぐらいでしょうから。というわけで、皆様、よいお年を。
西田 拝

★12月9日

藤岡市の公演、無事終了。お客さんも主催者側も大喜びで、ホッとしました。
もちろん、本格的なアクロバット芸などはまだ見せられませんし、クラウン芸ももっともっと勉強してお見せしなければならないのですが、とりあえずは、お客さんに笑ってもらい、ホーと関心の声があがり、技に拍手をいただけたので、良かったな、と率直に喜んでいるところです。
それだけに,もっともっと技を身につけ、お客さんに、こんな技見たことないぞ、というレベルに到るまで、努力に努力を重ねなければなりません。
7日に公演を終え、8日に東京に舞いもどり、ダンスの稽古をしました。
今日8日も一日稽古でした。
明日はシアターXで朝から仕込み。公演は11日、12日です。このダンスの公演が終わり次第、サーカス村に戻り、一学期終了の発表会の準備です。
発表会は15日2時から、サーカス学校で行います。かくして、一学期終了です。
来年3月初旬まで、冬休みに入ります。といっても,やらなければならことは、山済みです。
何よりも設備の充実、そして来年3月から入学を希望している5人の生徒の受け入れ態勢の準備をしなければなりません。ご協力、よろしく、お願い致します。

★12月6日

明日はいよいよ藤岡市で、サーカス学校の初公演。五人囃子の時とは、また、違った緊張感がじんわりと襲ってきています。とりあえずは、子どもに楽しんでもらうショーを準備していますが、その中に少しで、いま訓練しているものを盛り込みたいと考えて作っています。
自分の好みを出すのは抑えています。
どんな舞台になるのでしょうか。ドキドキ。

★11月29日

ご無沙汰の村長日記です。いろいろと動き回っていて、ゆっくりパソコンの前に座る余裕がないのです。
弁解に過ぎませんね。今は、二つの仕事に追いまくられています。

ひとつは、12月7日にある藤岡市のみかぼみらい館で行う、最初のサーカス学校の公演の準備です。
これまで大道芸をやっていた酋長や智春や福ちゃんがいるのですが,全く、舞台にたつのが始めての人もいるし、アクロバットの技術がそんなに簡単に身につくものではなし、いろいろな不安材料のある中、なんとかショーの形式にまとめなくてはならないと言うのは、相当な荒業が必要なのは言うまでもありません。強みはみんなのやる気です。
いま,毎日、懸命に練習しています。

もう一つは、サーカスではなく、シアターXの芸術創造塾の公演です。
こちらは、一年ががりでやってきていますが、そうはいっても、週一回の大野慶人さんの基調訓練をベースにしてきたもので、作品作りには、8月のサーカス村での合宿で始めたものです。これはダンスなのです。
途中で抜けるメンバーがでてきたり,けが人がでたり、さまざまな曲折を経て、もう何日かを残すだけになっています。
ここに来て、また,一人、抜ける人が出てきました。ぼくが強い演出力を発揮しないのがいけないとのことです。

これは、かなりショックでした。というのも、この芸術創造塾は、いわば,ダンサーも演出家もスタッフもともに考え、作品作りを通して、作品を発表するとはいかなることかを考えようとしてきたからです。
ぼくは、強い演出による作品を作ろうとは考えてきていません。自分たちの作品をどのように作るか、ダンサー自身の考え,動きの中から、それをいかにまとめられるかを考えながら、演出してきたつもりだからです。
むしろ、演出家が独裁者のように振舞うことに違和感を覚えます。

それにしても、そのような演出を求めるのはなぜかと考えてしまいます。
なにか、強い力を求める風潮が今の世の中にあるような気がしてなりません。
そのようなものには、むしろ根強い抵抗の意志こそ必要だと思うのですが。
サーカスの話、サーカス学校の話からちょっと離れてしまいましたが、そんなこともあり、パソコンの前に座れなかったのです。
考えがある程度もとまらないと、なかなか書けないものです。なんとか頑張って書いていこうとは思いますが。

★11月5日

ご無沙汰して申し訳ありません。で,中国に行ってきたのですが、明日からもう一度,行ってきます。
今回は,第一回目の中国滑稽(クラウン)フェスティバルです。日程が確定せず、日本からも誰か出したいと思ったのですが、中国側のスケジュールが二転三転し、何人かのクラウン、パントマイムの方にご迷惑をおかけしてしまいました。この場を借りて、ごめんなさい。
雑協主催の雑技大会の簡単なレポートは、サーカス村通信に書いているのですが,バタバタして、まだ発送していません。ビジネス一本槍で、ちょっと、嫌になったという心境です。
学校のほうは,順調に進んでいます。群馬地元、大胡と言う町の女性が通っています。
来春には、10名ぐらいの生徒になりそうです。資金的には、相変わらず、ピーピーの状況です。
そろそろ体育館が寒くて、大変です。

★10月15日

本当に日がたつのが早いと痛感しています。週3日はサーカス学校、2日は東京の事務所に出て、と言う生活はかなりハードだなと実感しています。疲れます。
でも、やりきらんといかんのよね。
このところ、体験入学が続きました。国島君の友人が2名。北九州1名、淡路島1名。以上男性。
神奈川1名、そして地元群馬県勢多郡大胡1名。以上女性です。
北九州、淡路島の男性、及び神奈川の女性は、来年、4月からの入学希望。そして地元の女性は、通えることもあって、今日15日から練習に参加しています。彼女は、中学時代体操をやっていたそうで、かなり、身体が動きます。本格的なコントーションは無理でも、何か技を身につけるようにしていきたいと思います。

私は、17日から一週間ほど中国・北京に行ってきます。中国雑技芸術家協会主催の雑技&魔術大会で、現在、中国が力を入れているショーアップした公演形式のものを、いくつかの雑技団が作っていて、それを一同に介して、見せてくれるというものです。現在の中国雑技の姿を見ることができると思います。
このような作品を公演できるのは、ドイツが一番可能性が高いのですが、中国としては、このような作品を各国に売りたいと考えています。バラバラに演目を売るのではなく、ということです。このような試みの背景には勿論、世界各国で公演しているシルク デュ ソレイユの成功があります。
私は、すでに2,3の作品を見ているのですが、いささか大掛かり過ぎて、あまり、楽しいくないなと印象を持っているのですが、さて、どんなものでしょうか。この後11月には天津市で行われる、第一回の国際滑稽(クラウン)芸術節も覗くつもりでいます。こちらには、どのようなクラウンが登場するのか楽しみです。
とりあえず、中国から帰り次第、雑技&魔術大会のご報告を致します。

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