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村長日誌(2003年4,5,6月)
★6月22日

6月20日、NHK-TVの人間ドキュメントで、元関根サーカス、ホリディサーカスの団長夫人、渋谷琴美さんが、名古屋のアイアイに足芸を指導しているドキュメントが放映された。
これがひとつのきっかけになって、アイアイ以外にも足芸を習いたいと思う人がでてこないかなと、淡い期待を抱いている次第。
琴美姐さんがいつまでも指導できるわけではないので、いろいろと考えてしまう。
今回も、アイアイが名古屋で足芸の練習をしているのを知って、ただ、その練習ではいつまでたってもものにならないと思い、琴美姐さんに指導してもらえるかを伺って、アイアイと引き合わせた経緯がある。
サーカス芸を身につけたいという人に、そのチャンスを作ることは、サーカス村、サーカス学校の仕事だが、それはかならずしも簡単なことではないのと同時に、学ぶ側のやる気、その覚悟がしっかりしていないと、指導の努力が無駄になってしまう。
今回の琴美姐さんとアイアイの試みを一例として、さらにこのような試みができるようにしていきたいが、問題は山積み。
このような試みができる環境つくりが難しい。琴美姐さんに、サーカス村に住んでいただくことを含めて。

★6月14日

相変わらず、ウイグル公演の残務整理中。
ところで、先日シャングリラUの公開ゲネリハを見せてもらいました。
あれは、ある種のライブで、ファンのための作品作りであるならば、これからの批評は的確ではないかもしれないけど、ひと言、意見を言わせてもらうと、なぜ、サーカス・アーティストやスケーターを使うのだろうか、疑問を感じてしまった。彼らは皆、背景でしかない。動く背景といったものだ。あれではコラボレーションとはいえないと思う。
ただサーカス・アーティストやスケーターをショーの飾りに使うのもいいだろう。
しかし、使うのであれば、もっと、内容でかみ合うものを作ってもらいたいと思った。ファンにはいいかもしれない。しかし、もしもあれをひとつとアート的なエンターテイメントのショーとして構築するのであれば、歌手というアーティストとサーカスを身体表現としているアーティストが、作品のモチーフで絡んで欲しかったと思う。
このようなものを作りたがるのは、やはりシルク ドゥ ソレイユの影響なのだろうか。だが、物まねであれば、本家より金と時間をかけなければ、成功はおぼつかないものである。
ものを作る人であれば、そのことに気づいていると思うのだが。それだけにシャングリラUの制作には、疑問を感じざるをえないのである。

★5月31日

村長日記、すっかりご無沙汰です。実は、昨日、県とも話し合い、ウイグルサーカス公演を中止することになりました。
カナダ・トロントにおける一旦、サーズが沈静化しWHOが渡航延期勧告を解除し、市が安全宣言したにもかかわらず、再び感染者がでたこと、サーズ患者がいる国から来日者は、10日間、できるだけ、人に会わないように、という、日本の厚生省の指導などを考え、ここで公演を強行することは、かえって、多くの人びとに不安を与える可能性があると、判断したからです。
例えば、10日間、ほぼ隔離状態におき、安全性を確認するといっても、その間、ホテルが喜んで受け入れてくれるでしょうか。今回のウイグル雑技団の場合20名です。彼らを宿泊させてくれるか、契約しているホテルに確認も、正直、はばかれました。それは、ホテル側を追い込むことになるからです。
このような騒ぎは、時として、患者さんのみならず、発症者のでた国の人々を差別する危険があります。ですから今回の場合も、できることなら公演を行い、むしろそうした差別やデマが飛び交うことをすこしでも押えたいと願っていました。今日まで、決断を先送りしてきたのは、そのように考えたからです。
ぼくは群馬県70市町村全てを回り、教育委員会を通して、小・中学生すべてにチラシが回るように手配しました。
子ども会単位で身に来てくれるような手配も行いました。サーカス資料館のファックスには次々とチケット購入の申込みが来ています。ぼくのパソコンにもメイルが届いています。お金を振り込んでくださった方もいます。払い戻しを始め、さまざまな事務処理をしなければなりません。早く決断すれば、それらのことは発生しなかったでしょう。
しかしサーズ騒ぎですぐに公演を中止するというのは、サーズ不安をますます煽ることになります。それよりは、その推移を見守りたい。その上で決断しようと考えました。そうすることで、金銭的にも負担が増えることも覚悟しなければなりませんでした。だが、このような場合、自分たちの利害だけを考えて行動することはできないのではないでしょうか。
今回の事態は、ウイグル雑技団にとっても、大きな痛手です。予約していたホテル、スタッフにも大きな迷惑をかけています。
彼らに対しても、今後、どのようにお詫びしてゆくか考えなければなりません。
この時期に、なぜ中国から雑技団を呼ぶのか、とヒステリックな電話もありました。
こちらが事態を見極め、安全を確認し、どうすればやれるかを考えているのも関わらずです。ギリギリまで公演の準備をしよう。公演できれば、むしろこうすれば安全だという確認もなる。
電話をしてくる人は、きっと過剰にサーズを恐れているのでしょう。そういう人がデマをまきちらすのかもしれません。関東大震災のときに飛び交ったデマ、それによって多くの日本人ではない人々が殺されたことを思い出さずにはいられません。
ウイグル公演の中止を、単純に決められなかった理由です。

★5月11日

村長日記がすっかりお留守なのも、サーズの影響。なにしろ、毎日、ウイグル公演ができるかどうか悩んでいる次第。
こういう状態だと、まとまってものが考えられない。日々のことを書くのが日記だとしても、それができないものですね。
まあ、もうしばらくは、日記もあまり書けないと思うので、ごめんなさい。

★4月21日

中国から帰って、一週間以上たちました。ちょっと安心というか、取りあえずはSARSに罹ったかもしれないという不安から免れたかもしれないという気持ちになっています。
しかし、成田での北京便の検疫強化など不安材料は絶えません。悩みは絶えず、といったところです。
とにかく、連休明けから戦いが始まります。みなさん、手伝ってください。

  
★4月12日

6日に日本を発ち、北京に。7日にウルムチへ。今日まで、新疆雑技団と厳しい折衝。やっと、契約内容の合意に。
それにしても、できるだけ経費を押えなければならない交渉は厳しいものです。
雑技の招聘はこれまではスポンサーがいて、もちろん潤沢な予算があるわけではないにしろ、ある程度、余裕を持って交渉できたのですが、今回は、自主興行で、しかも、群馬一円で興行するという、商売が第一義でないだけに、余計なお金は使えません。
それだけに厳しいものです。
明日は北京に。そして明後日には帰国している予定です。

★4月2日

サーカス学校02年度後期の授業が再開。新しい生徒5人を迎え、なかなかにぎやかになってきています。
先生の指導にも熱が入ってきています。
4月6日曜日から一週間、ウイグルへ契約に行ってきます。
夏の群馬シルクロードサーカスもいよいよ動き出します。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
5月21日・水曜日,国分寺と東京経済大学で、小一丁ブランコ、アクロバット・ダンスの簡単な実演つき授業のようなものを行います。校外者も参加できますので、見たい人は連絵してください。

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